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Movie Report#47『20世紀少年』

Movie Report#47『20世紀少年』

原作のファンも満足できるはずだよ

今週、紹介する映画は『20世紀少年』。説明するまでもなく浦沢直樹原作の人気漫画の映画化だよね。日本映画としては破格の60億円の製作費で3本の映画が作られる。今回、公開されるのはその第一弾というわけ。

人気漫画が原作の実写化、と聞いただけで思いっきり不安な気持ちになった人もたくさんいるだろうね。話もえらく壮大なんで「ちゃんとまとまってんのかよ?」という不安もつきまとう。でもご安心を。この映画の脚本は浦沢直樹自身が関わっている。しかも監督は堤幸彦。監督が撮った4コマ漫画の実写化『自虐の詩』もめちゃくちゃ面白かったからね。

案の定、このコラボレーションは上手くいってた。監督は映画版独自の要素を入れるよりもいかに原作に忠実に作るか、に力点を置いたそう。だから原作のファンにとっても、とても質の高いダイジェスト版でも見るような感覚になれるよ。

この作品の面白さは、半径5メートルの日常に「非日常=地球を守る使命」が侵入してくるところ。映画では、コンビニの店長をやっているさえない男・ケンヂが、何だかわからないけど、世界を守るという重大な使命を背負わされるんだよね。

でもこれってまんざら絵空事じゃない。半径5メートルの外側は知ったことかって断言できるほど、世界はシンプルじゃないからね。例えば、オレが政治なんか興味ないよ、とうそぶいていても、ガソリン高騰のように半径5メートルの日常に容赦なく政治的なことが入り込んでくるし、もっといえば、オレの生活とホッキョクグマの生活は繋がっていたりもするからね。サリン事件の前まではテロなんか遠い国の話だと思っていたしね。どういうかたちで遙か向こうの現実が目の前に出現するかわからないってことをこの映画は示しているんだよね。

シンプルじゃない世界は、ケンヂを急襲し、容赦なく追い詰める。強大な敵とどう戦えばいいのかわからないけど、半径5メートルの幸せを取り戻すために、彼はドン・キホーテになることを決意する。ギター一発で世界を変えられると思ってたケンヂは再びそのギターを鳴らすんだよね。その醍醐味を大きなスクリーンで味わって欲しいね。





20世紀少年
8月30日(土)全国東宝系ロードショー
http://www.20thboys.com/
配給:東宝

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2008.08.14

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SKUNK(スカンク)

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SKUNK(スカンク) Profile

SKUNK(スカンク)



STUDIO M.O.G.のキャラクターで、年齢不詳の映画ウォッチャー。 現在、『VOICE WAVE』連載中!座右の銘は「映画は知識じゃなくて感性で楽しめ!」。今回 はヒューゴを出し抜いて初のソロ活動。