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ハイパーな映像で、ナチュラル・ハイを体験!今週ピックアップしたのは『マトリックス』の監督、ウォシャウスキー兄弟の最新作『スピード・レーサー』。この映画は日本のタツノコプロがつくった人気アニメ『マッハGoGoGo』のハリウッド実写版なんだよね。『マッハ~』は67年から68年にかけてオンエアされた作品で、70年代にはアメリカでも『スピード・レーサー』というタイトルで放映されていた。 面白いことに主題歌が同じなんだよね。さすがに歌詞は英訳されてるけど、途中の演歌っぽいメロディもそのまんま使われてるのが笑えるよね。今回の映画もエンドロールでテーマ曲(リミックス・バージョン)が流れるんだよね。ウォシャウスキー兄弟がつくった極限のハイパー映像を堪能したあとに、ザッツ歌謡曲なフレーズが出てくると、不思議な感じがするよね。 内容は完全無欠のファミリー・エンターテインメント。『マトリックス』の終末感が漂う近未来とは正反対の物語が描かれていただけに、がっかりする人もたくさんいると思う。この映画には、スタイリッシュかつバイオレンスなバイブスはほとんどないからね。そのかわりに、トランス状態に突入できるハイパーな映像が準備されている。この映画のレース・シーンは凄まじいよ。原色とネオンのようなエフェクトが交差しながら、視覚を刺激してくるんだよね。物語は子供向けでも、映像の仕掛けは完全にWIRE仕様なんだよ。これね、ほんと深夜の横浜アリーナで流すような映像だと思う。子供をナチュラル・ハイにしてどうすんだよ?って思わずつっこんじゃったよ(笑)。 この映画、レース・シーン以外でも徹底的に原色とマンガ的なアプローチがなされているんだよね。つまり、『マトリックス』同様、「隙のない世界観」が構築されているんだ。そういう意味じゃ、とてもウォシャウスキー兄弟らしい作品だと思うね。多分ね、子供向けだなんだって騒いでる連中はトランスだのテクノだのに無縁な人たちなんだろうね。音楽ファンの視点でこの作品を眺めると、全然、違った光景が見えてくるよ。 『スピード・レーサー』 |
2008.07.03 SKUNK(スカンク) SKUNK(スカンク) Profile |