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これが2008年のアメリカのリアリティなのかもね今週、紹介する作品は『JUNO/ジュノ』。今年のアカデミー賞作品賞候補のなかのひとつ。いよいよこれで5作品が揃ったわけだね。これまで公開された4作品もヒットを記録したから、『JUNO/ジュノ』も期待できるよね。 この作品の監督は『サンキュー・スモーキング』のジェイソン・ライトマン。この監督、現代にはびこるテーマをユーモラスに切り取るのが得意技。『サンキュー〜』はタバコ協会に雇われた男(要するにタバコ協会のスポークスマン)が、「いかにタバコは害がないか」を説いてまわる話だった。今回の『JUNO/ジュノ』は、妊娠した女子高生ジュノと、産まれてくる子供を引き取る契約をした夫婦とのお話。 これって、現代じゃないとありえない話だよね。例えば、日本のドラマなんか、高校生が妊娠して子供を産んで、その尊い命とどう関わるかをテーマにしていたわけなんだけど、ジュノは、養子に出す先の親子は本当に自分が産む子供をちゃんと幸せにしてくれるのかどうかで悩むんだよね。この差は大きいよね。 「育てられないという事実を受け入れて養子に出す」という考え方が根付いた上で、ドラマが展開するわけだからね。なかなか画期的な作品だったよ。これが2008年のアメリカのリアリティなのかもね。だから結末も、予想とは随分と違ってた。何だかんだ言って、オレは日本的な常識に縛られているんだなぁって思ったよね(笑)。 この映画のテーマは「不変の愛とは?」。子供を軸に、「愛し合うとはどういうことか?」という究極の疑問が、女子高生の目の前に、次々に舞い降りてくる。その度に、ジュノは戸惑い、考え、現実と渡り合うんだよね。そうやっていくうちに、ジュノは「何が本当のことなのか」を見分けられるようになっていくんだよ。最後は、「不変の愛」を求めるよりも、「とりあえず今、お互いの愛を確認すること」の方が大事なんじゃないかっていうふうに思い始めるからね。まさに、この映画、現代を生きる女子高生による「格闘の履歴」なんだよね。部活動に青春を燃やす映画もいいけど、こっちの燃焼度もハンパじゃないよ。 『JUNO/ジュノ』 |
2008.06.13 SKUNK(スカンク) SKUNK(スカンク) Profile |