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もしも瞬間移動が可能だったら・・・?今回、紹介するのはヘイデン・クリステンセン主演の『ジャンパー』。クリステンセンはご存知のように、『スター・ウォーズ』でダース・ベイダー役をやった役者。とくに『エピソード3』での演技は、たくさんの映画ファンから支持されているよね。 今回、彼が演じるのは、ジャンパーという瞬間移動(テレポテーション)ができる超能力者。『HEROES』のヒロ中村のように時間の移動はできないけど、空間から空間へは実にスタイリッシュにクールに移動できるんだよね。世界中どこへでもあっという間に行けちゃう。そうそう、笑っちゃうのがね、この男、部屋の隅から冷蔵庫の前までシュッと移動したりするんだよ。「どれだけものぐさなんだ?」って気がするけど、こういう場面が入ることで、ぐっとリアリティが増すんだよね。自分がこの能力を持っていたら、絶対にこういう無駄なことにも使うはずだからね。全編を通してのスピード感に溢れる演出もさることながら、この辺りの細かい演出も、実に見事だったね。 物語は、「ジャンパーの能力は神への冒涜だ」といって「ジャンパー狩り」をするパラディンという集団との対決が軸になっているんだ。だけどさ、よくよく考えてみたら、パラディンの方が圧倒的に正しいんだよね(笑)。だってさ、ジャンパーは銀行の金庫の中にジャンプして、お金を強奪して、悠々自適に暮らしてたりるんだよ。社会にとって百害あって一利無し、なんだよね。つまり、パラディンっていうのは世界にバランスをもたらすための存在なんだ。本来ならパラディンの視点で物語は描かれるべきなんだよね(笑)。 ただこの映画の監督が『Mr.&Mrs.スミス』、『ボーン・アイデンティティ』の監督ダグ・リーマンっていうことを考えると、納得もするけどね。スミス夫妻もボーンも、はぐれ者だったからね。自分の能力に振りまわされて、自分の居場所を見失った人たちの物語だったよね。ジャンパーもいっそパラディンに捕らえられた方が幸せなんだよ。だけど、彼はスミス夫妻やボーンのように、本能的に生きる道を選んでしまうんだよね。ジャンパーからは「生きて悪いか?」っていう開き直りが見えてくる。その「はぐれ者の叫び」にフォーカスしながら映画を見ると、面白いかもしれないね。 『ジャンパー』 |
2008.03.06 SKUNK(スカンク) SKUNK(スカンク) Profile |