Fashion

企画展「SPACE FOR YOUR FUTURE」が面白い!

SPACE FOR YOUR FUTURE-アートとデザインの遺伝子を組み替える

世界中のクリエイターが提案する、未来のカタチ

現在、東京都現代美術館で「SPACE FOR YOUR FUTURE-アートとデザインの遺伝子を組み替える」と題された企画展が開催中だ。“あなたの未来を提案する空間”とのコンセプトの下に、13カ国、34のクリエイターたちの作品群が展示されている。創作物はファッション、建築、グラフィック、映像とさまざまなスタイル。目で見て楽しむだけでなく、五感のすべてで体験する内容となっている。

まず目についたのは、SANAAによる『フラワーハウス』だ。草花に囲まれた自然共生型の個人邸宅という建築プランで、花びらのような褶曲線によって生み出される柔らかな空間を住居とし、室内や周囲に草木が植えられている。そこに暮らす人間と自然との関係を改めて考えさせてくれる仕掛けだ。他にもAMID*architecture(cero9)の『4S』、アシューム・ヴィヴィッド・アストロ・フォーカスの『anatato vuivui attoteki fukusayo』などの環境や自然との融合をテーマに取り組んだ作品は、現代社会の問題解決にむけてのメッセージを放つ意欲作だ。

会場で一層の賑わいを見せていたのは、映像や電子機器を駆使した現代アートならではの作品群。足立喜一郎による作品『e.e.no.24』では、電話ボックスの中にミラーボールとCDプレイヤーが置かれており、さながら「一人ディスコ」気分を味わえる。LED(発光ダイオード)を生地として使ったフセイン・チャラヤンの『流れる水のドレス』は、将来のコスチュームが行き着く姿を提示しているようにも思えた。MONGOOSE STUDIOは『fuwapica future』と題した、座った圧力により色や光が変化するイスを発表した。さらに何人ものクリエイターたちは、映像作品をプロジェクターで上映するなど、見る者に伝わりやすい形でアートを表現した。

カーステン・ニコライの『フェーズ』は、空間の演出法において非常に印象に残る作品だ。部屋は一面に霧の粒子が漂い、一筋の白い光が暗闇に差し込む。霧のスクリーンに投影された光が、3次元の彫刻のように真っ暗な空間に存在する。光や霧に触れることができても、作品に触れることはできない。物静かで珍しい空間で、不思議な気分を味わうことができた。そして展示作品の中で最大規模を誇るのが、石上純也の『四角いふうせん』。重量1トンにもおよぶアルミの風船が、漂い浮ぶ仕掛けだ。空気中にゆらゆらと浮かぶ風船を見つめながら、それぞれ何を思うのだろうか。

また企業の作品展示も特色のひとつだ。ダイキンのエア・デザイン・プロジェクトでは、“空気を創作する”異色の作品。リラクゼーションを目的とした“太古の空気”、ときめく香りに包まれる“恋する空気”、そして科学的な進歩から生み出された“進化する空気”。3つの空気が実際にどんなものか、大きく息を吸い込んで体感してみてほしい。

企画展の開催期間は残りわずか。芸術なんて・・・と大げさに構えず、アトラクションに参加するような気持ちで、気軽に訪れてみてはいかがだろうか。想像よりも、もっと楽しい出会いが待っているはずだ。

■情報
東京都現代美術館 企画展
「SPACE FOR YOUR FUTURE-アートとデザインの遺伝子を組み替える」
http://www.sfyf.jp/ 
2008年1月20日まで開催中
休館日 月曜日(12月24日月曜は開館・25日火曜日は休館)
年末年始 12月28日~1月4日休館
開館時間 10:00~18:00
観覧料金 一般1300円 学生1100円 中高校生・65歳以上600円 小学生以下無料
お問合せ 03-5777-8600/03-5245-4111

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2008.01.04

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Daisuke Itakura(blueprint)

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